クラマー氏追悼特別寄稿 釜本邦茂氏「志を伝えていきたい」
ボールを受ける時、マークしているDFに背中を向けた状態でボールを受ければ、モロにプレッシャーを受けてしまう。
一瞬、マークから離れて半身になり、肩でプレッシャーを受け流し、それでボールを受けるとスルッと振り向けるようになった。また、半身になることでボールをまたぐだけで前を向くことも可能になった。これは南米系選手の得意技だった。
東京五輪後、都内でお疲れさまパーティーが開かれ、クラマーさんにお礼のサイン帳を贈ることになった。「I don’t like to be Hokkaido bear」。黒いマジックで力を込めて書いた。「北海道の熊になってたまるものか。本物のストライカーになってやる」という思いを伝えたかった。
この前のシルバーウイーク中に東京・八丈島を訪れた。地元サッカー協会の奥山秀人会長、岩崎由美町議らのお骨折りで南原サッカー場で行われた大会に参加。天然芝のピッチで汗を流した。男子チームの試合参加は遠慮したが、子どもたちや地元女子チームの選手とプレー。時折アドバイスもさせていただいた。