A.スコットは出場決定 松山と遼は「日本OP」なぜ出ない?
コラム【菅野徳雄 日本のゴルフを斬る】
オーストラリアのゴルフ競技人口が急増しているらしい。13年マスターズでアダム・スコットが優勝したり、今年はジェイソン・デイがメジャー(全米プロ)を初制覇したり、自国の選手が世界で活躍しているということももちろんあるが、彼らがときどき帰ってきて、国内の試合にも出場していることが大きな力になっているといわれている。
A・スコットは昨年は日本オープンにも出場し、おかげで4日間のギャラリーが2万9000人を超えた。今年もスコットの日本オープン出場はすでに決まっている。しかし、日本の2枚看板ともいえる石川遼と松山英樹は「米ツアーに専念したい」と言って2年続けて欠場し、今年(10月15~18日)はどうするのかまだ分かっていない。
かつて、出場資格のある選手が日本オープンを欠場するなんて考えもしなかったことだった。
「買えるものならカネを出してでも欲しい」とまでいわれていた日本オープンだ。
青木功は全米オープンでジャック・ニクラスと死闘を演じたり、世界ゴルフマッチプレー選手権やハワイアンオープンで優勝したりしながら、国内の試合にも出ていた。78年、世界マッチプレーで優勝したときは国内で6勝し、尾崎将司(ジャンボ)を抑えて賞金王になっている。日本人として初めて米ツアー・ハワイアンオープンに勝った83年は国内で4勝し、ジャンボについで賞金ランクは2位だった。