秋季C初日から練習7時間 金本“熱血指導”に虎若手全滅危機
スタートから「金本イズム」が遺憾なく発揮された。
阪神の秋季キャンプ初日(1日)、金本新監督は早速、約7時間の猛練習を課したのだ。午前は守備、走塁練習を見届けると、午後は若手の江越、陽川らを身ぶり手ぶりで指導。返事がなかった選手を怒鳴り上げるシーンも。夕暮れ時まで熱血指導した金本監督は「長いですね。自分もこんな練習をしとったかなというくらい。僕の方が疲れている」と苦笑いを浮かべた一方、「選手のモチベーションなどを見極め、テンションの下がる選手がいたら、声をかけて頑張っていこうと思う」と気合十分だった。
金本監督は就任時から「野球に対する意識を根本から変えていく」と話すなど、再三にわたって選手の意識改革を訴えている。今季、阪神は戦力的に優勝を狙えたにもかかわらず、勝率5割を切っての3位で和田監督は退任。二軍も若手の育成が遅々として進んでおらず、10年ドラフト2位の一二三が戦力外となり、育成での再契約も検討されているほどだ。ぬるま湯に浸り続けたチームを強くするには、金本監督が言うように、まずは練習の意識や姿勢を根っこから変える必要がある。