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原晋青山学院大学陸上部監督

1967年3月8日生まれ。広島県出身。広島・世羅高で主将として全国高校駅伝準優勝。中京大卒業後、中国電力陸上競技部1期生として入部。ケガなどで5年の競技人生を終え、同社営業部でサラリーマン人生をスタートした。04年に青学大陸上部監督に就任。09年、33年ぶりに箱根駅伝出場。12年に出雲駅伝初制覇。15年箱根駅伝で青学大を史上初の総合優勝に導いた。

<第5回>旧来の陸上界にはない新発想を指導に取り入れてきた

公開日: 更新日:

 そんな原監督の息抜きタイムは「町田市内に2軒しかない銭湯に行ってサウナに入ること」だ。

「6人しか入れない小さなサウナで、以前は誰からも話し掛けられなかったのですが、今では大学教授、建築設計士、葬儀屋、幼稚園の園長先生、会社経営者と多くのサウナ友達ができました」

 大手企業・中国電力の敏腕ビジネスマンだった経験を生かし、旧来の陸上界にはない新発想を指導に取り入れてきた。異業種の人との“裸の付き合い”でも「いろいろなアイデアをいただいています」と陸上の現場にフィードバックしている。

 原監督は箱根を制した後、積極的にメディアに露出した。箱根の優勝監督として「やるべきことがある」と自分なりに自覚したからである。

「チャンピオンチームの指導者として、陸上界の発展を考えて行動しているつもりです。厳しいご意見をちょうだいすることもありますが、それは私の考え方が陸上界の常識と違い過ぎるからでしょう。例えば陸上界にもフィジカル専門のトレーナーが必要と何度も訴えていますが、間違いなく10年後にはスタンダードになりますよ。チームが弱かった時から積極的に発信してきましたが、今は勝ったからこそ、世間が受け入れてくれるという側面もありますね」

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