バイト代で野球続け…広島1位岡田はプロ入り前から波乱万丈
広島のドラフト1位・岡田明丈(22)は母・道子さんが女手ひとつで育てあげた。
それまで家族は、閑静な住宅街である都内・練馬区の大泉学園で生活していたが、明丈が中3の時に両親が離婚。道子さんは、明丈が高校入学のタイミングで、今は大学1年の妹・明日馨さんと実家がある大阪へ転居。「受験とか引っ越しとかバタバタでした」と当時を振り返る。
明丈は一般入試で大商大高に合格。本当に「バタバタした」のはそれからだった。
道子さんは2人の子供を育てるため、昼は百貨店内のインテリア関係の店舗に勤務。夜はスーパーの店員として働いた。朝、家を出て帰宅は深夜。他にも不定期でホテルの配膳などの仕事もやっていた。1カ月のうち27日間は仕事。朝から晩まで働きづめだった。
大阪に移った当初の住居は賃貸マンションだった。
「でも、生活がきつかったのと、東京から引っ越したばかりで友達もまだ少ない。娘もいましたし、深夜まで家に子供たちだけというのは心配で」との理由から、1年で道子さんの実家でもある大阪市内の3LDKマンションに転がり込んだ。