北の湖理事長が死去 伏魔殿改革のネックは“裏金顧問”の暗躍
昨年はほとんどの場所で「満員御礼」の垂れ幕が出たにもかかわらず、大幅な赤字を計上。放漫経営も甚だしい、とんでもない公益財団法人は、北の湖理事長の死によって何か変わるのか。前出の親方がこう言った。
「親方連中はみな、いまの体制がおかしいと感じている。北の湖理事長の威光をかさに着て、顧問がやりたい放題。歯向かうヤツは片っ端からクビにするか、追い落としてきた。それが嫌で渋々従ってきた連中がほとんどだけど、理事長が亡くなったこれからはそうはいかない。親方や理事のほとんどは、理事長代行を務める八角親方がそのまま理事長に就任すればいいと考えている。八角親方はバランス感覚に優れていて、理事や親方からの信頼も厚い。内部の風通しはよくなるし、赤字体質からも脱却しますよ」
しかし、ネックになるのがくだんの「裏金顧問」だという。
「自分の権力を維持するために、ナンバー3の貴乃花親方に擦り寄っているのです。貴乃花親方を理事長に据えることによって、これまで通り、内部を牛耳るつもりなのでしょう。前回の理事選では顧問に刃を向けた九重親方(元横綱千代の富士)が落選。顧問の策略だともっぱらだった。年明けの理事選でも何が起こるかわかりませんよ」(同)
八角親方がそのまま理事長に就任するのがベストでも、まだ波乱含みというのだ。