白鵬“アッパー”も師匠に電話注意 相撲協会の弱腰に厳しい声
横暴横綱のブザマな姿に、観客も歓喜して座布団を放り投げた。
10日目にして土がついた全勝の白鵬(30)。8勝1敗の栃煌山相手に鋭い立ち合いを見せるも、体が伸びたところをはたかれて、あっさり土俵に手をついてしまった。
前日は勝負がついた後にもかかわらず、逸ノ城にアッパー気味のノド輪を食らわせ、揚げ句に突き飛ばすという「暴挙」。角界内外から非難の声が噴出した。この日の取組前の「栃煌山コール」、負けた後の大歓声は、単なる判官びいきというわけではないだろう。
ところが、肝心の相撲協会はといえば、審判部がその日の晩に白鵬の師匠、宮城野親方(元幕内竹葉山)に電話をかけて注意しただけ。伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「ハッキリ言って態度が悪い」と憤慨しながらも、「直接本人を呼び出す? 場所中におかしい」と、野放しなのだ。これまでも観客のいる土俵下でのダメ押し、審判部批判と散々やらかしながら、何をためらっているのか。
ある親方は「今、白鵬にヘソを曲げられては困る」と、こう言う。