国内で争奪戦 巨人“外れの外れ”元ドラ1村田透なぜ大モテ?
巨人在籍時、チーム内で「ザリガニ」と呼ばれてバカにされた。
「投球フォームがカクカクしていたのがその由来です。コーチからは『やっぱり、“外れ”はダメだ』とも言われていました」(チーム関係者)
インディアンス傘下の3Aコロンバスに所属する右腕・村田透(30)のことである。
海を渡って5年目の今季、3Aで15勝を挙げて最多勝を獲得。6月には念願のメジャー初昇格を果たし、先発マウンドを踏んだ(1試合1敗)。東洋大の大場翔太(現中日)、大阪桐蔭の中田翔(現日本ハム)らが注目された07年のドラフトで外れの外れながら巨人から1位指名。母校・大体大の先輩になぞらえ「上原2世」と注目されたものの、一軍で一度も投げることなく、わずか3年でクビを切られた。
それが今や、阪神をはじめとする複数の球団が獲得に向けた調査を開始。日本球界復帰を決断すれば、争奪戦になるとみられているのだから、分からないものである。
「村田は日本時間21日に登録期限を迎えた、メジャーの『ルール5ドラフト』のプロテクト枠40人に名前がなかった。つまり、インディアンスのメジャー構想からは外れたわけです。メジャー他球団から声がかかる可能性はあるものの、メジャー契約は厳しいのが実情。村田本人は日本球界復帰も『選択肢のひとつ』と話し、『年齢的にももう、マイナー契約でも、という考えはない』と言っています。米国に渡って球速が上がった村田のMAXは150キロ。持ち球のフォーク、カーブ、スライダーの制球力も磨かれた。阪神などの日本の球団は、先発ローテーション投手として十分に計算できる、と判断しています」(マスコミ関係者)
ドラフトで「即戦力投手」と持ち上げ、1位で獲得しておきながら、たった3年でクビを切った巨人は、投手が欲しくてもメンツがあって争奪戦には加われないだろう。村田がそんな巨人をキリキリ舞いさせるようなことになれば、それはそれで面白い。