山本昌の後は岩瀬で 中日は“大ベテラン商法”でファン呼ぶ
さながら球界の「シルバー人材活用センター」といったところか。
7日に中日の岩瀬(41)が契約を更改。3億円あった年俸が2億5000万円も減らされ、5000万円になった。これは13年の巨人小笠原の3億6000万円ダウンに次ぐ、球界史上2番目の減給額だという。
だからといって下げ過ぎということはないだろう。岩瀬は左ヒジを故障した影響で今季登板はゼロ。来季の戦力になるかもわからない41歳の高齢選手に払う額としては、5000万円は安くない。
ある地元放送関係者は「山本昌が引退したから、次は岩瀬というわけですよ」と、こう話す。
「岩瀬の通算402セーブは球界史上最多記録。現役ではこれに続くのが藤川の220セーブだから、現状では誰にも破られる心配はない。つまり、岩瀬は投げるだけで『通算最多セーブ更新』という話題がついて回る。中日が山本昌を50歳になる今季まで契約し続けたのも、最年長勝利記録がマスコミに取り上げられたからです。数年後には昨季楽天の斎藤隆がマークした、44歳4カ月での最年長セーブ記録更新も狙える。落合GMにも可愛がられているし、クビの心配も当分ない」
会見では「覚悟はしていた。落合GMからは『お前の好きなようにしろ』と言われました」と話した岩瀬。大ベテランの活用は中日の専売特許になりつつある。