巨人原前監督“退任前の遺言”で消えた人と生き残った人
「私の意思というものを先日(10月17日)桃井会長に伝えまして、意向を改めて渡辺主筆と白石オーナーに伝え、理解していただいて退任する運びとなりました」
10月19日、巨人の原辰徳監督(57)が退任会見を行った。吹っ切れた表情でこう切り出したが、その前には球団との駆け引きがあった。
本音では来季以降もやりたかった。が、今季で2年契約が切れるというのに、待てど暮らせど続投要請は届かなかった。そんな中、原監督が球団に推薦した大物がいたという。球団関係者がこう言う。
「原監督が続投する可能性を残していた頃、来季のヘッドコーチ案としてヤクルトOBの宮本慎也氏(45)を推薦した。もともと知人を介して知り合い、今は公私共に親交が深い。野球理論にも定評があることで、自身の右腕として最適とのことだった。もうひとりは、続投のオファーがなく身を引くと決めた時。今度は自身の後釜として巨人の先輩でもある江川卓(60)を次期監督にと言い出したのです」
しかし、球団の意向で2人の入閣は見送られた。