SRに挑戦の五郎丸を待つ“血で血を洗う”レギュラー争い
問題はそこだ。
格闘技さながらのコンタクトプレーが前提のラグビーは、チーム内のレギュラー争いも苛烈を極める。レギュラーを取るために、紅白戦などでも反則スレスレの激しいタックルで相手を負傷させることも珍しくない。
レッズには3人のFBが所属し、中でも五郎丸のライバルとなるNZ出身のカーマイケル・ハント(29)は危険人物である。14年8月に3年総額70万ドル(約8500万円)で契約しながら、昨年2月にコカインの不法所持で逮捕され、リーグから6週間の出場停止処分を科された。故障もあって9試合の出場に終わり、期待を大きく裏切っただけに、今季の復活にかける思いは強い。
汚名を返上すべく、死に物狂いでレギュラーを狙い、五郎丸の武器である右足を強烈なタックルで潰しにきても不思議はない。
五郎丸は8日にもチームに合流して調整を続け、27日の開幕戦(ワラタス戦)出場を目指す。豪州で「五郎丸ポーズ」を披露するには、「やるかやられるか」のレギュラー争いを勝ち抜かなければならない。