楽天で復活期す栗原が決意 「ダメなら辞める覚悟でいる」
――その結果、実際に二軍生活を強いられ、若手にレギュラーを奪われてしまった。
「手術する時は自分の決断ですから、良くなると思って踏み切ったのですが、もしかしたら、良くならないのではないかという不安も多少はありました。ただ自分で決めたことですから、どういうふうに転んでも頑張ろうと思っていました」
――自由契約を申し入れたいきさつを教えてください。
「昨年の10月、二軍のシーズンが終わった時、球団の担当者と話をしました。すでにFA権も取得していましたし、ある程度の実績もありましたから、球団としてもなかなかクビとは言いづらかったのでしょう。ハッキリ戦力外とは言われませんでしたが、向こうとすればどう考えているか知りたかったようです。自分でもそれまでに決めておこうと思っていました。『まだ現役を続けたい気持ちがあります。カープに残ってとは考えていません』と伝えたところ、『自由契約ということか』と聞かれたので、『そうしてください』と言いました。前年の契約更改の時に『トレードの話があったら進めてください』とお願いしていましたが、結局、ありませんでした。そして今回、一番に声を掛けてくれたのが、楽天でした」