ハーフナーにはワクワクしたが香川真司にはがっかりだ
線の細さが気になっていたが、ここ1年で体重も増えてガッシリとした。当たり負けするシーンも減り、それが今季オランダリーグでの13得点につながっている。9月に始まるW杯最終予選でも期待できると思う。
後半19分にMF香川が交代出場した。大黒柱のFW本田はベンチを温めている。「オレがチームを引っ張る」という気概をみなぎらせ、香川、ここにあり! を強烈にアピールするチャンスだった。しかし、いつもの香川だった。自分自身の良さを前面に押し出すわけでもなく、取りあえずボールにたくさん触り、ゴールを目指しました──の印象しか残らないようでは、いつまで経っても「本田の2番手」の立場から抜け出せない。
持って生まれた能力にスキルの高さは疑いようがない。あとは代表エースとしての自覚を持ってプレーして欲しい。
(日本サッカー協会顧問)