難関は四球増か…ホークスOB語る柳田「40-40」の可能性
達成すれば日本球界初の偉業となる。
昨季、ヤクルトの山田と並んでトリプルスリーを成し遂げた柳田悠岐(27)。その身体能力とパワーは、球界の“超人”、オリックスの糸井をして「アイツは化け物」と言わせるほど。それだけにトリプルスリーを超える大記録、日本球界では前人未到の「40本塁打、40盗塁」が期待されている。
柳田は昨季、34本塁打、32盗塁。工藤監督が「挑戦してほしい」と話せば、本人も「あくまで目標はトリプルスリー。その上で達成できれば」と前向きだ。
長い歴史を誇るメジャーでも、「40-40」を記録したのはわずか4人。ホセ・カンセコ、バリー・ボンズ、A・ロッド、アルフォンソ・ソリアーノという超一流選手のみだが、果たして柳田に達成できるのか。
ホークスOBの本間満氏(評論家)は「能力を考えれば可能だと思います」と前置きし、こう続ける。
「ただし、現実的には難しいでしょう。個人記録を優先すれば出来るかもしれませんが、ソフトバンクは3連覇を狙う球団。チームの勝利が何より求められる。常にホームランばかり狙うわけにはいかないし、盗塁をしてはいけない場面で走るわけにもいかない。ただでさえ、柳田は昨季の活躍で他球団に厳しくマークされていますからね。まだ9試合目なのに、15四球という数字がその証拠。厳しい攻めの中、無理に長打を狙えばフォームを崩すし、結果的にチームに迷惑をかけかねない。何より、柳田自身、そうしたワガママを言う選手ではありません」