打率4割超! 阪神・江越の覚醒に金本監督のシンプル指導
「2打席続けて三振していたので、後ろにつなごうと思った」
大卒2年目の江越大賀(23)が14日のDeNA戦で決勝の二塁打を放ち、お立ち台で笑顔を見せた。
六回1死一、三塁。相手投手は駒大の1年後輩である新人左腕の今永。2ストライクに追い込まれると、後輩相手にプライドを捨ててバットを短く持った。
それでもパワーは十分だった。外角高めに浮いたストレートを強く振りぬくと、打球は逆方向にグングン伸びて右翼フェンスを直撃。「チルドレン」の殊勲打に金本監督は、「バットを短く持つ工夫が結果につながった。成長を感じる」と、目を細めた。
代打で今季1号本塁打を放った3日のDeNA戦からアーチを量産。8日の広島戦からスタメンに抜擢されると2戦連続で本塁打を放った。10日からは3番に昇格し、5戦連続安打をマーク。打率・440、4本塁打、8打点の大活躍である。
昨秋キャンプから金本監督が「一番振る力がある」と、目をかけてきた。体が前に突っ込むクセを修正するために、右足の軸回転を意識したスイング指導を施された。