「ダルビッシュ参考に」 創価大・田中正義が食事法明かす

公開日: 更新日:

――食事面にもこだわっているとか。

「大学生なので限界はあるんですけど、タンパク質、炭水化物、脂質の量は決めています。ある程度は自分の基本となる食事やトレーニングは継続してやっていかないといけないと思っています」

――食事を制限している?

「制限する段階には至っていないんです。スナック菓子やファストフードは食べませんが、体重をまだまだ増やしたい。とにかくたくさん量を食べることも大事なので、定食屋さんでは、腹いっぱい食べるようにしています」

――体重を増量中なのは、球の質を重くするため?

「というより、痩せやすいからです。体重が変わってしまうと(投球の)感覚が変わってしまうんです。しっかりキープというか、体重を減らさないようにしています」

――実家のお母さんが秘密の食材や特製弁当を送ってくれているとか。

「そうですね。基本的にはタンパク質をしっかり取れる食事を心掛けています。魚だったり、肉もそうですし、卵、大豆とかですね。送ってもらってそれを冷凍保存しています」

――栄養面など参考にしている選手は?

「例えばダルビッシュさん(レンジャーズ)のストイックさというのは、あれだけの才能を持ちながら努力をされているのは凄いなと。そこまで才能がない自分がどうすればいいのかと考えると、おのずとそういうところもやっていかないと到底追いつけませんから」――史上初の12球団1位の可能性もささやかれている。才能はあるのでは?

「いや、ないです(苦笑い)。12球団はよく分かりませんが……」

――ストイックに食事やトレーニングなどと向き合っているのはいつから? ダルビッシュが手本?

「高校の時はホントに細かったので、とにかく体重を増やすことしか考えていなくて。ある程度自分の体ができた時に、もうひとつ上にいくためには? と考えた時に細かくメニューを見つめ直すようになったんです。栄養に関する本は読んでいます。ダルビッシュさんのトレーニング法とか食事とかも、分かる範囲で参考にしています」

――最終学年の4年生になってプロへの意識は変わりましたか?

「将来のことは今はあんまり考える余裕がなくて……。正直に言うと、自分の調子がそんなに良くないので、そこをしっかり上げることで精いっぱい。プロのスカウトの方がどうとかというのは考えられていない。余裕がないというか、自分のことで精いっぱいなんです。日本一になることで頭がいっぱい。結果として秋にスカウトの人に評価してもらえるような状態になっていればベストだと思っています」

――先ほど話が出た大谷は高校時代にメジャー宣言した。メジャーは、どういう位置付け?

「ちょっと想像もつかない世界なので分からないというか、まだ自分の手に届くところではないと思うので、考えられていないですね。正直、(日本の)プロの世界もいざ入ってみたら、相当厳しいところでしょうし、そんなにうまくはいかないと思いますし……」

――進路の選択肢としては日本もメジャーも同じテーブルにある?

「ゼロじゃないですけど、(いきなりメジャー挑戦は)ほぼないと思います!」

――メジャーは将来の夢?

「そうですね。現実的というより夢。チームとして日本一になろうとずっとやっているので、そこを達成したい。今はそれしか考えられません」

▽たなか・せいぎ 1994年7月19日、横浜市生まれ。4400グラムで誕生。小1から野球を始め投手。創価高では1年夏に背番号1をつけるが、右肩痛の影響で外野手に転向。3年夏は西東京大会4強で、甲子園出場経験なし。創価大で投手に再転向した。昨春から続いていた東京新大学リーグ戦無失点記録は56イニングで途切れたが、昨秋リーグ戦ではノーヒットノーランを達成。6月末に行われたユニバーシアード代表とNPB選抜戦ではプロから7連続奪三振をマークした。家族は両親、兄、姉、妹。186センチ、91キロ。右投げ右打ち。最速は3年春にマークした156キロ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出