156キロ右腕の田中にベタ惚れも 巨人はなぜ敬遠される?
来年ドラフトの超目玉候補、最速156キロ右腕の創価大・田中正義(3年)が20日、同大学グラウンドで今年最後の練習を行った。
6月、大学日本代表のエースとしてNPB選抜との壮行試合で登板。4イニングで7者連続を含む8三振を奪い、視察したプロのスカウトの度肝を抜いた。史上初の12球団1位競合の可能性もある逸材だ。某球団スカウトは、「これだけ一人が突出している年は珍しい。来年は田中の一本かぶり。すでに楽天、ロッテ、中日が1位指名を公表しているが、現段階では12球団のダントツの1位候補といっていい。来年になって競合を避けたい球団が一つずつ降りていく形になるでしょう」と見通しを語る。
熱心なのは巨人。山下スカウト部長は試合のたびに「来年の本物の目玉」と絶賛し、「今でもプロのローテに入れる即戦力」とゾッコンなのだ。
前出のスカウトは「今年の巨人のドラフトは、野球賭博が発覚した直後で、中央球界では無名の選手を静かに指名した印象がある。その分、来年は何としても目玉の田中を獲得しにいくのではないかという声を聞く。本気を出した巨人は怖い」と戦々恐々である。