3度目リハビリ登板は2失点 ダル完全復活は“変化球”が目安
右肘のトミー・ジョン(腱の修復)手術からの復活を目指すレンジャーズ・ダルビッシュ有(29)が3度目のリハビリマウンドに上がった。
12日(日本時間13日)、傘下3Aラウンドロックの試合に登板。4回を1安打2失点(自責点1)、4三振、2四球。54球を投げ、予定の四回を投げ終えたところで降板した。
この日のダルの立ち上がりは制球難で一回、1、2番を連続四球で歩かせる。1死二塁から4番打者を外野フライに打ち取ったはずの当たりを中堅手が落球し、先制された。その後の2イニングは持ち直したが、四回、先頭の3番打者にカウント2-2から、この日最速となる153キロの直球を捉えられ、右翼スタンドに運ばれるソロ本塁打を許した。
ここまで3試合(計9回)は3安打、3失点、9三振、4四球。マイナーの打者相手とはいえまずまずの投球で、順調な回復ぶりを見せている。
直球の最速は160キロ近くを記録。周囲の不安を払拭するかのように力強さをアピールしているが、復活間近と見るのは早計だ。この手術を受けた投手は変化球の割合と精度が復調の一つのバロメーターになるからだ。