大竹も内海に続いた 巨人投手“ベテラン再生”に尾花Cあり
■独特の操縦法
データを重視。ストライクゾーンを36分割にした独自のチャート表を用い、配球を教え込む。ヤクルト時代に薫陶を受けた野村監督のID野球が土台だ。数字という裏付けがあるから、選手も納得するし、理解しやすい。その選手との関係は独特で、プライベートでは酒はもちろん、食事すら一緒に行かない。
「個人的な付き合いをすると冷静な判断、公正な評価がしにくくなるという理由です。そういう徹底した姿勢がまた、選手との信頼関係につながっているんじゃないか」(チーム関係者)
経験の浅い40歳だった高橋由伸監督をトップに据えた球団が、真っ先に決めたのが尾花コーチの一軍昇格だったというのもうなずける。高橋監督も「尾花さんからいろいろ勉強している」と絶大な信頼を置く。由伸巨人の成否はこのベテランコーチが鍵を握っている。