54年ぶり沖縄パ公式戦 オリに託された“動く広告塔”の役割
最下位に沈む球団にも役割はある。
28日に沖縄の那覇で主催試合を行ったオリックス。パの公式戦が沖縄で開催されるのは1962年の阪急(現オリックス)―大毎(現ロッテ)以来、実に54年ぶりだ。
しかし、宮古島でキャンプを行っていた2014年までならともかく、オリックスは昨季からキャンプ地を宮崎に変更。なぜ、今になって沖縄本島で主催試合を行ったのか。
それは本社グループの事業と無関係ではないからだ。
試合前日の27日、オリックスレンタカーは業界初となる、高齢者や妊婦専用店舗を沖縄に開設することを発表。さらにオリックス・ビジネスセンター沖縄は今月3日、厚労相から「女性の活躍を推進している企業」と認定されている。バリアフリーや女性の社会進出は世間でも大きく注目されている。
オリックスの主催試合も、沖縄での事業拡大の一環ではないか。万年Bクラスのチームでも、企業の宣伝には使える。来季以降も「動く広告塔」として、本社グループが商売を考えている地域に駆り出されることになりそうだ。
ちなみに楽天との最下位争いは、オリックスが3-2で勝ち、連敗を6で止めた。