南アに快勝も先行き不安 U-23代表「主力」いまだ固まらず
29日の南ア五輪代表との一戦は、日本五輪代表に招集された21選手にとって「13人に絞られる最終テスト」だった。
五輪登録選手は18人。そのうち年齢制限なしのオーバーエージ(OA)枠3人に加えて、FW南野(ザルツブルク)、久保(ヤングボーイズ)の欧州組2人は当確だからである。
試合はキックオフと同時に南アの選手がフルパワー。フィジカル能力の高さとスピードで日本を圧倒したが、前半37分のFW中島のゴールで潮目が変わり、前半終盤だけで3得点。後半も流れは変わらず、4-1のワンサイドゲームとなった。
「南アの選手は明らかに飛ばし過ぎ。攻めに掛かった時の迫力は凄まじいものがありましたが、前半30分過ぎに足が止まってしまい、日本代表の組織力、俊敏性、スピードについていけなくなりました」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)
■地味なOA枠
南ア選手のガス欠に乗じて日本が快勝したわけだが、それにしても今回の21選手には故障明けが多く、これが日本の23歳以下の選手層の薄さを際立たせている。