藤浪リードしプロ初HRも 虎ドラ2坂本は“守れる優等生”
24日のDeNA戦で先発マスクをかぶったドラフト2位の坂本誠志郎(22=明大)がプロ初本塁打。「甘い球をしっかり打ち返せた」と笑顔を見せた。初回にはこれもプロ初となる盗塁刺を決め、先発の藤浪を粘り強くリード。勝利に貢献した。
坂本はアマ時代、エリート街道を歩んできた。履正社高時代は1年秋から正捕手となり、甲子園に2度出場。高2の早い段階で明大が獲得に動いたという。明大進学後は、1年秋から正捕手。山崎(オリックス=14年ドラフト1位)、上原(日本ハム=15年ドラフト1位)という好投手とバッテリーを組み、4年間で3度のリーグ優勝。2年時から3年連続で大学日本代表に選出され、4年時は代表の主将を務めた。
阪神に入団した今季、一軍キャンプに抜擢されて最後まで帯同。ケガもあって一軍昇格は5月にずれ込み、約2週間で二軍落ちしたが、7月18日に再登録されてからは一軍に定着。首脳陣の期待の高さがうかがえる。
「大学時代はインサイドワークに定評があり、明大の善波監督が『自らの分身として全てを委ねられる』と、全幅の信頼を置いていた。打力に課題があったため1位にはならなかったが、複数球団が2位か3位での指名を検討していただけに、指名できた阪神は万々歳だった」(マスコミ関係者)
阪神の捕手は、この日は一塁を守った原口、梅野、鶴岡、岡崎らがいるが、坂本のような「守れる捕手」は希少。3位DeNAに1.5ゲーム差に迫るCS争いで、貴重な存在になりそうだ。