帳尻合わせは天下一品…巨人・村田“契約最終年”の大活躍
しぶとい男だ。巨人の村田修一(35)が30日のヤクルト戦で4打数3安打3打点の活躍。チームの連敗を5で止める働きに、高橋監督は「勝負どころでいいヒットを打ってくれた」と手放しだった。
今季限りで3年契約が切れる村田は、13年オフに総額10億円の大型契約を結んで以降、成績が下降線をたどった。
14年は打率.256、21本塁打、68打点のうえ、22併殺でリーグの併殺王に。昨年は.236、12本塁打、39打点とさらに数字を落とし、今季は開幕前まで補欠降格の危機にさらされた。
それが、若手成長株の岡本和真(20)を蹴落とすと、全119試合に出場して.302、18本塁打、58打点。クビのピンチを吹き飛ばすどころか、3億円の年俸も維持しそうな勢いである。
村田は11年オフに2年総額5億円で横浜から巨人にFA入団。移籍1年目はプロ入り最低の12本塁打に終わるなど、.252、58打点と期待を裏切ったが、契約が切れる2年目に.316、25本塁打、87打点と爆発して10億円の複数年契約を勝ち取った。
逆境に強いというのか要領がいいというのか。「帳尻合わせ」の名人には違いない。