「1~3番固定が勝因」 衣笠祥雄氏が広島25年ぶりVを語る
広島の元内野手で2215試合連続出場の日本記録を持つ衣笠祥雄氏(69=野球評論家)が著書「鉄人のひとり言」(青志社)を上梓した。プロ野球やメジャーリーグの話など、気になったことを「ひとり言」として書き残し、まとめたものだ。特に今年2月のプロ野球キャンプリポートは、ペナントレースを言い当てた「予言の章」となっている。25年ぶりのリーグ優勝目前の古巣・広島への提言も読みどころのひとつ。1965~87年の広島在籍中に5度のリーグ優勝を経験した衣笠氏に、広島優勝の要因などを聞いた。
――広島の25年ぶりの優勝です。
「本当に長かったですね。大量点を取る試合が多く、打つイメージがあるかもしれませんが、ボクの見方は守備のチームです。いかに守備を固めて1点を守り切って勝つか。1975年に初めて勝ったチームから、ずっとつながっているのはそこ。その野球は大事にして欲しいと思っています」
――投手を中心とした守備面では、二塁・菊池涼介(26)、遊撃・田中広輔(27)の二遊間2人の好守が目立ちました。