目当ての選手次々ソッポ 連続V逸巨人はオフも大苦戦必至
■カネと魅力が専売特許ではなくなった
「例えば、2014年に国内、15年に海外FA権を取得し、今季で3年契約が切れる西武の岸です。通算101勝の右腕で、08年の日本シリーズで巨人は2勝を献上し、MVPを取られる活躍をされた。巨人はそのイメージが強いらしく、原前監督の時代からずっと目をつけていた。今季の巨人は先発の台所事情が苦しく、来季も計算できるのは菅野と田口の2人だけです。岸はノドから手が出るほど欲しいでしょうが、宮城県出身の本人は、出るなら地元の楽天と決めている。要するに、水面下の争いで楽天に後れをとったということ。巨人にとって、これは屈辱でしょう」(在京球団編成担当)
岸だけではない。中日の平田や日本ハムの陽も興味なし、だという。
「平田には在京志向がある。それなら普通は巨人が有利と思うでしょう。それが、こっちはヤクルトが本命だっていうんですから。巨人は13年オフから毎年FA補強をしているが、最近では14年にFA入団した片岡と大竹を見ると、二軍生活が長く、はっきり言ってロクな使われ方をしていない。11年オフに4年20億円だった杉内、2年4億円だった村田のようにエースや4番を張り続ける自信があるなら話は別ですが、その杉内にしても大きな故障をした。村田だってちょっと打てなければ8番、交流戦では9番まで打たされた。他球団の選手が尻込みするのも分かります。陽に関しては、仮に権利を行使するなら、長年の夢だったソフトバンク入りが堅いとされています」(前出の編成関係者)