巨人2年連続V逸 敗因と今後の暗黒時代をOB2人が多角解説
巨人の2年連続V逸だ。広島に14ゲームもの大差をつけられる歴史的大敗である。
巨人は8月に一時4・5ゲーム差まで広島に迫ったものの、早々とペナントレースの灯を消してしまった。巨人などで投手コーチを歴任したOBの高橋善正氏(評論家)は「数打ちゃ当たる方式の外国人補強は今年も当たらなかった」とこう嘆く。
「今年も10人以上も在籍させた揚げ句(総勢13人)、ほとんど誰も期待通りの活躍をしてくれなかった。一年を通じて戦力になったのは、セットアッパーのマシソンくらいのもの。開幕4番のギャレットだって今は6番。年俸3億円で元ヤンキースの大物ということで楽しみにしていたが、打率・262、22本塁打、56打点では期待外れと言わざるを得ない。ロッテから獲得したクルーズはケガでほとんど一軍にいなかった。渡辺さん(主筆)も『由伸(高橋監督)の責任じゃない。フロントだ。補強してないんだから』と言っていたが、積極的に補強はした。でもダメだったということ。対照的に広島は昔から外国人選手の獲得がうまい。先発のジョンソンや中継ぎのジャクソンなどがしっかり機能した。広島との大きな差は、フロントの外国人補強力といえます」