露ハッカー暴露 リオ五輪体操女王が“ドーピングリスト”に
リオ五輪で金46個を含む計121個と国別最多メダルを獲得した米国選手団にドーピング疑惑が浮上である。
ロシアのハッカー集団が世界反ドーピング機関(WADA)のデータベースに不正アクセスした内部文書から米国の金メダリストらがドーピング検査で陽性反応を示していたことが分かった。13日(日本時間14日)、ロシアの主要メディアが伝えている。
WADAは声明でハッキング被害を認め、ロシアのハッカー集団である「皇帝のチーム」「ファンシー・ベア」の2つの組織が関わっていると非難した。
報道によると、禁止薬物の使用が発覚したのは女子体操で個人総合を含む4個の金メダルを獲得したシモーネ・バイルズ(19)。ハッカー集団はバイルズが陽性反応を示しながら「資格停止にならなかった」としている。他にもドーピング違反をもみ消した選手として6連覇を達成した女子バスケットボールからエレナ・デル・ドネ(27)、テニス女子ダブルスのビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹らの名前が挙がっているという。
一連の報道に対してバイルズは真っ向から反論。自身のSNSを通じて「幼少の頃にADHD(注意欠陥多動性障害)と診断されてから薬を服用しているが、スポーツの高潔さを汚すようなことは一切していません」と否定。デル・ドネも同様にSNSで「WADAによって認められた薬を服用していた」と報道は事実無根であると強調している。
今回のハッキングはリオ五輪から陸上選手らが大量に追放されたロシア政府による報復との見方もある。果たして真相はいかに。