体操床“本命”白井がまさかの4位…池谷幸雄氏が敗因を分析
技の難しさ、演技の美しさに定評のある「体操ニッポン」のエース2人がもろくも崩れ去った。
体操の種目別決勝は14日(日本時間15日未明)、男子ゆか運動を行い、世界選手権2大会(13、15年)連続王者で金メダルが有力視された白井健三(19)が4位。前回のロンドン大会銅メダルの内村航平(27)は5位に終わり、金銀独占どころか揃ってメダルを逃した。
「ひねり王子」の異名を持つ白井は「シライ/グエン」(後方伸身宙返り4回ひねり)、「シライ2」(前方伸身宙返り3回ひねり)など自身の名を冠した大技を繰り出したが、いずれも着地を乱した。Dスコア(技の難度を評価)は出場8選手で唯一の7点台(7.600)をマークしながら、着地で減点されてEスコア(技の出来栄えを評価)は7.766。合計15.366と得点を伸ばせなかった。
内村は最初の宙返りで両足が線を越えるラインオーバーの減点(0.3点)が響いて15.241点にとどまった。
試合後の白井は「自分の演技ができなかったのが悔しい。団体金メダルからの気持ちの持続が難しかった」と話したが、金メダル候補はなぜ表彰台にすら上がれなかったのか。