マ軍エース事故死の波紋 イチロー“トレード要員”に現実味

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 米大リーグ、マーリンズのエース、ホセ・フェルナンデス(享年24)の非業な死が、イチロー(42)の去就を左右する可能性が出てきた。

 ボートの衝突事故で亡くなった右腕は今季、29試合に登板して16勝8敗、防御率2.86。13年には12勝(6敗)で新人王を獲得しており、メジャー4年目ながらすでに米球界を代表する投手に成長していた。

■エース級の補強は必至

 現時点で来季、ローテーション入りが有力視されるのは元中日の台湾人左腕チェン(今季5勝4敗)、右腕コーラー(同9勝12敗)、左腕コンリー(同8勝6敗)の3人だけ。軸になる投手は不在で、今オフ、エース級の補強に動くのは必至だ。

 マーリンズはジェフリー・ロリア・オーナーの方針から低予算で運営する球団だから、実績ある大物投手をFAで獲得するのは現実的ではない。

 ましてフェルナンデスは絶対的なエースでありながら、年俸2億8000万円と格安。年俸調停の権利が生じるのは来年のオフ、FA権を取得するのは19年オフと、それまでは安い年俸でキープできる投手だった。費用対効果はバツグンで、経営面でのダメージも計り知れない。

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