星野副会長で本腰再建 楽天が西武岸とハム陽にピタリ照準
陽を巡っては、巨人など複数球団も、獲得調査を行っている。
「陽の本命は、05年ドラフト時の意中の球団だったソフトバンクだという話がある。本人は最終的には、年俸や契約年数といった条件面を重視している。資金力が豊富なソフトバンクが本気で動けば、楽天も苦戦を強いられるでしょうが、ソフトバンクはオリックスの糸井にも関心を持っているようです。糸井は、柳田と“師弟関係”を築いており、来年36歳を迎えるとはいえ、今季は53盗塁を決めて史上最年長での盗塁王を獲得するなどまだまだ元気ですから」
ソフトバンクという「強敵」と対峙することになれば、数々の大物選手を口説き落とした交渉上手の星野副会長の出番だ。中日監督時代はロッテから落合(現中日GM)をトレードで取ったり、阪神監督時代は広島に仁義を切って金本(現阪神監督)の獲得に成功している。昨年は今江との交渉に出馬し、楽天監督就任時はメジャー帰りの松井稼、岩村を戦力に加えた。中堅手の聖沢がFA権行使を示唆しているのも、陽獲得の準備を察知してのことだともっぱらである。
「星野GM」が本気で動き、投打の軸となる選手を補強できれば、来季の楽天は台風の目になる可能性は十分にある。