ド軍崖っぷち 前田黒星で露呈したベンチのシビアな信用度
ドジャースの先発でただひとり、開幕からローテーションを守ったとはいえ、計32試合の投球回数は175回3分の2(メジャー56位)。1試合平均にして5.49回しか投げていない。そのうち最も長く投げたのは7回。それも2度だけだ。入団時の健康診断で露見した「肩肘の異常」を考慮されたためで、前田が先発の日にブルペンが大忙しになるのは“既定路線”。大一番を迎えても、首脳陣の前田に対する信用度は変わらなかった。というか、大一番になればなるほどシビアになって当然だ。
ドジャースは五回、代打・ルイーズの2ランで1点差に迫るも、九回に抑えのジャンセンが一発を浴びてダメを押された。日本時間12日の第4戦に敗れれば、シリーズ敗退の崖っぷちに追い込まれた。