マリーに惜敗も 錦織圭ファイナル大暴れに「3つの理由」

公開日: 更新日:

■優勝なら2億3000万円を手に

 錦織が今年最後の大一番で大暴れなのは、大会のシステム自体が追い風になっているからだという指摘がある。

 グランドスラムはすべて5セットマッチ。高速サーブやパワーを武器に格下を圧倒できる強豪が3─0で消耗も少なく勝ち上がっていく一方、技巧派の錦織は初戦からフルセットを強いられるケースも多々ある。8強入りして、これから強豪と対戦という時点で、ヘロヘロになってしまうのが課題でもあった。

 しかし、8人しか出場しない今大会は、いきなりフルスロットルでプレーできる。1次リーグは4人ずつ2組に分かれた総当たり戦。3試合で上位2人に入った時点で、ベスト4進出が決まる。おまけに3セットマッチなのだ。

 スポーツライターの武田薫氏がこう言った。

「錦織は世界ランク8位以内の選手とは過去に何度も対戦しています。手の内は知り尽くしているし、どう戦えばよいのかインプットされているはずです。ただ、イメージ通りに戦うだけの技術や能力はあっても、体力が追い付かないケースが多い。3回戦くらいまでに手の内もよく分からない格下選手に足をすくわれたりね。そういった意味で、ツアー・ファイナルは錦織向きの大会だと思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動