登坂絵莉が左足親指手術 真の狙いは“打倒・吉田沙保里”
女子レスリング金メダリストがメスを入れた。
昨夏のリオ五輪で48キロ級を制した登坂絵莉(23)が、今月5日に奈良県内の病院で左足親指付近の内視鏡手術を受けた。登坂の母校である至学館大学レスリング部の栄和人監督によれば、4連覇が懸かる世界選手権(8月・パリ)には間に合う見込み。同選手権の代表選考会を兼ねる6月の全日本選抜選手権での復帰を予定しているという。
登坂はリオで圧倒的な強さを発揮したものの、長らく患部の痛みとも闘ってきた。五輪後は複数の医師による診断を仰ぎ、最終的に手術に踏み切った。
当面の目標は世界選手権での4連覇だが、48キロ級女王の真の狙いは「霊長類最強の女」の異名を持つ吉田沙保里の首だ。かねて登坂は「いつかは沙保里さんを倒したい」と話しており、東京五輪では吉田の階級である53キロ級への変更を予定していた。長らく悩んだ末にメスを入れる決断をしたのは、万全を期して吉田との対戦に臨むつもりだからだろう。
すでに吉田は今年の世界選手権には出場しない意向を示しており、2人の対戦が実現するとすれば、早くても今年12月の全日本選手権になる。
吉田に引導を渡すのは海外のライバルではなく、妹分の登坂か。