パイプ役期待も 郭源治コーチ招聘は楽天の“台湾ビジネス”
30日、楽天が中日の投手として活躍した郭源治氏(60)を「研修コーチ」として受け入れることを発表した。研修期間は沖縄の春季キャンプが行われる2月6~16日の11日間。日本野球の指導法を学ぶことを目的としたものだという。
郭氏は81年に中日に入団すると、82年に先発ローテ入り。83年に10勝、84年には13勝を挙げた。87年には新監督となった星野仙一現楽天副会長(70、円内)からストッパーに指名されると、リーグ最多26セーブ、翌88年もリーグ最多の37セーブ。90年には先発に再転向し、96年オフに中日を退団。日本で106勝を挙げた後、台湾球界に復帰し、99年に現役を引退した。
星野副会長との結び付きが強い郭氏。強固なパイプを利用して、日本のプロ野球のコーチング技術を身に付けたいということか。
■12球団が群がる台湾市場
一方、楽天が郭氏に期待するのは「台湾とのパイプ」の強化だろう。今オフにFA権を行使した陽岱鋼(30)の争奪戦に加わったのも、台湾ビジネスの要素が強い。昨年11月末のスポーツ番組に出演した星野副会長は「陽は楽天としては欲しいんですよ。本社が台湾とものすごく商売していますし、仙台空港は直通(便)が台湾と行き来している」と話していた。