ダミーは時代遅れ ラミ監督「開幕・石田」早々指名の効果
「開幕投手に向けてアピールしたい」
この時期、投手陣は揃ってこんな言葉を口にする。しかし、DeNAのブルペンは様子が違う。すでに石田健大(23)が開幕投手に指名されているからだ。
ラミレス監督が石田に告げたのは1月9日。12球団3番目の早さで、昨季に至っては、仕事始めの1月4日に山口俊(29=現巨人)を指名している。
2日、初ブルペンで52球を投じた石田についてラミレス監督は「自分をコントロールしながら投げている」と話し、こう続けた。
「もし彼を開幕投手に指名していなかったら100球以上投げていたでしょう。でも、われわれはキャンプ前に話し合っている。『(キャンプの)ブルペンで150球投げたピッチャーをエースに』という監督もいるけど、僕はそのスタイルではない」
つまり、「球数の多さ=開幕投手へのアピール」という構図はナンセンスということ。これまで、開幕投手をギリギリまで明かさない球団も少なくなく、3~4人の候補を軸に「ダミー」として同じ内容の練習や調整をさせるのが通例だったが、「ダミー」にされた投手たちの負担は少なくない。