DeNA今永は年末の酒席にもメモ帳持参の“データおたく”
「メジャー」を口にするプロ野球選手は、ここ数年で大きく数を増やした。球界を代表する選手でなければ、メジャーの「メ」の字も言えない雰囲気があったものの、田沢純一(30)が08年にプロ野球を経ずにメジャーの門を叩いたころから「潮目」が変わった。1年目から結果を残すダルビッシュ有(30)や田中将大(28)の姿に、球児たちの目は日本より米国にクギづけとなった。日本球界を代表する日本ハムの大谷翔平(22)も、高校卒業後はメジャー挑戦を表明していた。最近では「神ってる」広島の鈴木誠也(22)も「メジャー志向」を口にしている。
DeNAの今永昇太(23)もそのひとりだという。目下の目標は、楽天の則本昂大(26)、阪神の藤浪晋太郎(22)、ソフトバンクのドラ1・田中正義(22)らが加わった「ダルビッシュ軍団」入り。則本や田中はメジャー志向が強く、今永も見据える先は海の向こうだ。
今永はルーキーだった今季、開幕から先発ローテに定着。22試合に登板し、8勝9敗という成績だった。DeNAからのドラフト1位指名に恥じない結果だが、「完璧だったと満足する日はこれまで一日もない」と言い、向上心の塊であることはチーム内でも有名だ。