大関復帰ラストチャンス 琴奨菊は稀勢の里連覇の“最難関”
「稀勢の里にとって、普段から稽古をしている琴奨菊は最もやりづらい相手でしょう。互いに手の内を知り尽くしているのだから、条件はほぼ五分五分。先場所も破竹の8連勝と波に乗っていたはずが、琴奨菊の前にアッサリと土俵を割った。今の琴奨菊にとって10勝は決して簡単ではない。だからこそ、一戦必勝の気持ちで3月場所に臨むはずです」(相撲記者)
給料も大関とそれ以下では段違い。大関の月給は約234万円だが、三役は約170万円。平幕に落ちれば約130万円と、年間1000万円以上の差が出る。昨年1月に結婚したばかりという事情もあり、2場所連続で負け越さない限り給料が変わらない大関に復帰したいのは当然。世間から「ダメ大関」といわれようが、地位にしがみつき続ける大関が多いのも納得だ。
稀勢の里は油断していると、思わぬところで足をすくわれる。