お立ち台でも緊張感なし 中田翔はまるで漫画「あぶさん」

公開日: 更新日:

「ありがとうございま~す」

 緊張感のない第一声。難敵オランダを撃破する立役者となった中田(27=日本ハム)は、スタンドの大歓声に迎えられてお立ち台に上がると、声を張り上げるアナウンサーをすかすように、「疲れました」と続けた。

 無死一、二塁から始まるタイブレーク制に突入した延長十一回。先頭の鈴木(22=広島)がきっちりと犠打を決め、「バントするのであとは頼みました、との言葉をもらった。先輩として意地でも打ってやんないとダメだと思った」と、決勝の2点適時打を左前にはじき返した。一塁ベース上で咆哮し、左手を突き上げたが、興奮したのはその一瞬だけだった。

侍ジャパンの看板を背負った代表選手が、責任感と重圧でガチガチになっている中、中田は良くも悪くも普段通り。代表関係者に聞くと、宮崎での合宿中から夜はほとんど宿舎にいないって話です。本大会が始まっても同じで、六本木あたりで英気を養っているというんですから中田らしい。日頃から、漫画のあぶさんよろしく『酒が残っているくらいの方が調子がええ』と豪語する男ですからね。日本ハムでは、飲みに誘われた若手が中田と一緒だったというだけで外出禁止になるという問題児ですが、どうしたって気負ってしまう国際試合では、そのくらいの緊張感のなさがプラスに出るってことでしょう」(日本ハムOB)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇