ヘーレンフェーン小林祐希<上>「サッカーIQが上がった」
例えば長谷部と山口がボランチでコンビを組んだ場合、どうしても守備的になりすぎるきらいがある。その一角を小林が占めれば、間違いなく攻撃は活性化するだろう。本人も「十分やれる」という自信を深めつつある。
「オランダでは、日本にはない削り合いや荒れた試合がある。激しい展開でも冷静に普段通りのプレーをすることの大事さを学んでおけば、代表で外国人と相対した時も問題ないと思う。Jリーグの選手たちは、2メートル超の黒人選手を見たら『デカイ』『強そう』ってビビっちゃうだろうけど、ホントに強いかどうか、当たってみなきゃ分かんない。こっちが吹っ飛ばせるかもしれない。この経験値は大きいですよ」
小林ら20代前半の選手が本田らを押しのけていけるか、否か。そこが23日のUAE戦から始まるロシアW杯最終予選後半のカギを握るだろう。
「今の代表の中心選手たちが抜けたら、アジアですら勝てない時期が続くかも知れないって多くの人が思ってるだろうけど、俺は『冗談じゃねぇ』って感じ。そんなこと絶対に言わせない」と語気を強めた小林。その負けん気の強さを、ぜひとも代表に持ち込んで欲しい。