キューバ代表最強復権へ WBC次回大会は“2世チーム”編成
かつての野球大国が復権に乗り出す。
先のWBCでオランダ相手にコールド負けするなど3戦全敗し、3大会連続2次ラウンド敗退に終わったキューバ。国内のトップ選手が相次いで亡命し、メジャーに流出したこともあり、戦力低下は歴然だった。最強布陣を編成するのは、もはや国内の選手だけでは限界だ。
キューバ野球の弱体化には現役メジャーリーガーからも嘆きの声が上がっており、今大会初優勝した米国代表の5番打者エリック・ホスマー内野手(27=ロイヤルズ)もその一人。
キューバ系移民の両親を持つホスマーは自身のSNSを通じて「キューバにルーツを持つ米国籍選手でチームを編成すべきだ」と呼びかけている。
今回はチーム編成に当たり、キューバ政府が亡命選手の代表入りに難色を示したため見送られたといわれる。今後もキューバ政府が一度、国を捨てた選手を代表として認める可能性は低い。ユダヤ系の選手で編成して今大会に臨んだイスラエルのように「キューバ代表にも米国人選手を加えるべきだ」(ホスマー)というわけだ。