開幕18試合で四死球155 「悲しくなる」と評論家バッサリ
「以前、学生時代の友人5人を招待して東京ドームに行った際、出てくる投手のレベルがあまりに低く、恥ずかしくなって三回で帰ったことがある。今の投手は昔に比べて球速、球種、パワーは増した。しかし、スピードを追い、球種を増やすことに一生懸命になり過ぎ、1つの武器を磨こうとする意識が希薄になって、制球がどんどんアバウトになっている。巨人の菅野ら一部に例外はいるものの、総じて昔に比べて明らかにコントロールが悪い。だから、試合は長いし、リズムも悪い。こんな試合をやっていたら、まともに野球を楽しみたいファンがどんどん離れていきますよ」(前出の高橋氏)
■WBC効果はないに等しい
今年は開幕前にWBCがあった。小久保監督率いる日本代表は「史上最弱」の下馬評を覆して米国での準決勝に進出。熱心なファン以外の目も野球に向き、準決勝は平日午前の生中継にもかかわらず、20%超の視聴率を記録した。侍ジャパンに選出された選手のユニホームは飛ぶように売れて、スポーツ庁の鈴木大地長官は「ますます野球人気が高まるのではないか」と言っていたが、開幕カードを見る限り「人気の冷え込み」を心配しなくてはいけないのではないか。