開幕18試合で四死球155 「悲しくなる」と評論家バッサリ
「スポーツマスコミももっと厳しく報じないといけません。27四球の広島―阪神戦も、ゲーム内容のひどさより延長十回にサヨナラ安打を放った広島の安部をヒーローとして大きく報じている。およそプロとはいえないレベルの低さを批判するのが選手のため、チームのため、ひいては球界のためです。マスコミもだらしがないから、ますます暗たんたる気持ちになる」
と、高橋氏の不満は止まらないのだが、放送局関係者も深刻な声でこう言った。
「日本テレビが中継した今季の巨人開幕戦の視聴率は関東地区で10.7%だった。昨年が10.4%で一昨年が10.2%。微増ですが、WBC効果はないに等しい。実際、テレビ局は相変わらず野球中継のスポンサーに四苦八苦です。巨人にはスター不在で、野球界で一般的知名度があるのは日本ハムの大谷翔平だけというのがわれわれの共通認識です。その大谷が今オフにもメジャーに流出し、WBCの活躍でヤクルトの山田哲人、DeNAの筒香嘉智もいずれは海を渡る可能性が高い。人材流出には歯止めが利かないでしょうから、選手のレベル、試合の質を高めていかなければいけないのですが……」
ヘボを競い合っているようでは、たとえ早実の清宮幸太郎がプロ入りしたところで、球界の地盤沈下は進むばかりである。