“格差トレード”なんの 日ハム大田が指揮官に報いる決勝弾
26日のソフトバンク戦、3点を追う三回だ。同点とした日本ハムはさらに大田泰示(26)が左翼席へ2ランを叩き込んで勝ち越し。「流れで打たせてもらった感じ。イケイケの場面でしたから。初球から思い切っていこうと思っていた」と喜んだ。
昨年11月、2対2のトレードで巨人から移籍。当初は「巨人が得した格差トレード」とささやかれ、大田のプライドはズタズタにされた。
「巨人からは大田、公文。日本ハムからは吉川光、石川。先発投手の補強を目指していた巨人は最優秀防御率やMVPの受賞歴もあるエース級左腕・吉川光が取れた。大田にはレギュラー歴がない。日本ハム内には『大田?』とトレードを疑問視する声もあった。しかし、東海大相模高時代から素材に惚れ込んでいた栗山監督は、数年前から球団と『大田取り』の可能性を模索していた。トレードが成立した時は『喉から手が出るほど欲しかった』と本気で喜び、格差トレードと言われても、『4番候補』と入団会見で言い放った。大田の可能性を信じた数少ない一人、それが栗山監督だった」(球界関係者)
お立ち台で「ファイターズ最高!」と絶叫。巨人では芽が出なかっただけに、これは本音に違いない。