菅野炎上8失点 ボロ負け楽天戦に凝縮された巨人の問題点
■育成からドラフトまで大違い
確かにそうだ。巨人と楽天では年俸からして全く違う。今季の巨人の総額(外国人選手を除く)は12球団中2位の36億8653万円。一方の楽天は同9位で19億4986万円。およそ半分。例えば、代打で登場して火の出るような適時打を放った三好の年俸は700万円。この日、菅野から2安打し、強い打球を連発した1番の茂木は、ドラフト3位で入団して2年目の選手である。巨人は同じ年、1位は桜井、2位は早大で茂木と同期の重信を獲得している。
「ということは、茂木は取ろうとすれば取れたわけです。あるいは実力を評価していなかったか。くしくも二塁が空いているので、スカウトは何を見ているのかと言いたくもなる。ドラフトの失敗はチームを根幹から揺るがします。FAで大枚をはたいて獲得した陽岱鋼と山口俊は不在。スカウトは選手を見る目がなく、コーチは選手を育てられない。高年俸の補強選手は働かない。二、三軍の育成態勢も含め、これだけ楽天との差を見せつけられると、球団も考えさせられるでしょう。若手が躍動している楽天や広島を見るとそう思います」(前出の高橋氏)