聞こえてくるGM交代の先 巨人次期監督に中畑氏が急浮上
前日13日に就任した巨人の鹿取義隆GM兼編成本部長(60)が昨14日、ソフトバンクとの試合を前に首脳陣、選手、スタッフを集め、「こういう状況ですが、ファンは応援してくれている。これからしっかりと強いチームをつくっていきましょう」と挨拶した。選手は神妙な顔でうなずいていたそうだが、GM交代という事実上の粛清人事が断行された直後だけに、いまだ動揺が収まらない球団周辺では、「その先」を予測する声があちこちから聞こえてくる。
「事実上の更迭となった慶大出身の堤前GM(51)は、高橋由伸監督(42)の野球部の先輩にして、最大の理解者だった。そのGMがチーム低迷の責任を一身に背負って辞めたわけです。シーズン後に自分も、と考えてもおかしくはない。万が一のときには、斎藤雅樹二軍監督(52)の昇格が最有力といわれていたが、ここにきて中畑清前DeNA監督(63)が急浮上しているというのです。中畑さんは04年のオフ、1年目の堀内監督が3位に終わると、助監督就任を打診され、当時の滝鼻オーナーからしつこく口説かれた。最終的に本人の腰が引けて実現しなかったものの、そこで助監督を引き受けていたら、堀内監督の次は原監督の復帰ではなく、中畑監督誕生が読売首脳の考えだったのです。今の陰鬱としたチームの雰囲気、人気を考えれば、中畑さんが候補になってもおかしくないのは確かです」(日本テレビ関係者)