清宮最大のライバル 日大三高「エース&4番」プロの評価

公開日: 更新日:

 清宮幸太郎が高校通算106号を放って法政を下した21日の早実戦。試合後、5000人の観衆と38社182人の報道陣の多くが球場から引き揚げる中、ゾロゾロと集まり始めたのがプロのスカウトだ。

 お目当ては2試合目の日大三戦。エース左腕の桜井周斗(3年)と主砲の金成麗生(3年)を視察するのが目的だ。

 試合は先発の金成が初回に3連打を浴びて2点を失い、二回途中で降板。次の試合を見据えて温存する作戦だった桜井が五回1死から登板し、4安打無失点6奪三振と好投して、準々決勝進出を決めた。ネット裏のセ球団スカウトが言う。

「桜井は決め球のスライダーが相変わらずいい。速い真っすぐが投げられる投手は魅力的ではあるけど、プロでやるには精度の高い変化球も絶対に必要。彼のスライダーは来ると分かっていても打てないくらいの武器になるかもしれません」

 このスライダーは楽天の則本を参考にしているというが、桜井本人は直球へのこだわりも強く、「ストレートに球速差をつけて投げ分けています。7割くらいの力で投げるときは130キロ台中盤~140キロ台前半、思い切り力を入れるときは140キロ台中盤になるように心がけている」と話す。高校通算31本塁打をマークする打者として評価する球団もあるが、ストレートに磨きがかかれば、投手として指名する球団が増えるだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動