白井健三が個人総合銅も 体操は東京五輪団体連覇に黄信号
5日(日本時間6日)の体操世界選手権(カナダ・モントリオール)男子個人総合決勝で白井健三(21)が銅メダルを獲得。初めて出場した個人総合で表彰台に立ち、負傷で棄権した絶対王者の内村航平(28)に代わって最低限の結果を残した。
2020年東京五輪では日本勢による表彰台独占を期待する声も上がっているが、団体での連覇は危うい。
東京五輪から団体の出場人数が従来の5人から4人に削減。エントリーメンバーも制限され、これまでのように種目ごとのスペシャリストでチームを編成するより、6種目をまんべんなくこなすオールラウンダーを揃えた方が有利になる。
今大会の個人総合は肖若騰(86.933点)、林超攀(86.448点)の中国勢が高得点でワンツーフィニッシュ。揃って高得点をマークしており、肖の得点は今季の国際大会の最高得点だ。東京五輪を見据え、早々とオールラウンダーの育成に着手した中国の戦略が実ったようだ。
現状、世界レベルのオールラウンダーが白井だけではライバルの中国に覇権を奪われかねない。