清宮を外して焦り…巨人は「順位繰り上げ」連発の及び腰

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「多少、緊張感はあった」と漏らした巨人高橋由伸監督(42)が臨んだ初めてのクジ引きは、無残なものだった。早実・清宮を7球団競合の抽選で逃し、外れ1位では九州学院・村上を3球団競合の抽選で外した。外れの外れで中大・鍬原拓也投手(21)を指名。ここでやっと1位指名が確定した。

「当初、外れ1位候補の筆頭は、高校生では清宮に次ぐ知名度を誇る履正社・安田だった。ただ、外れの中で人気ナンバーワンの評価で、昨年の佐々木(ロッテ)同様、5球団競合まであるとの計算だった。昨年のように抽選を2度外すリスクは避けたいため、一本釣りできる可能性が高いとみていた九州学院の村上を指名。それが、フタを開けてみれば、村上もヤクルト楽天と競合した。結局、安田も村上も3球団ずつ。安田で勝負できず、安全策でいったのにクジ引きを外したのは大誤算でしょう」(球界関係者)

 2位以下も同じである。本紙既報通り、社会人ナンバーワン捕手の大阪ガス・岸田行倫捕手(21)を2位、NTT西日本・大城卓三捕手(24)を3位指名。社会人捕手を立て続けに入札する異例の指名に、鹿取GMは「大城は捕手と野手の両方の評価」と言ったが、偏った指名には違いない。この2捕手も予定より順位を繰り上げたという。

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