“闇カジノ問題”から1年半 バド代表監督が田児と桃田語る
ナショナルの合宿は私がコントロールするから、彼は面白くない。12年のロンドンで代表メンバーに選ばれましたが、彼は全体のオリンピック直前合宿に来ませんでした。私は「もういらない」と言いましたけど、五輪の参加をカットすることはできなかった。メンバーはJOC(日本オリンピック委員会)が決めるものでもあるし、メディアの目もあります。私は「ベンチには座るけどアドバイスしない」と言いました。でも、彼がチームに帰れば、私にはコントロールできない。どうしようもできませんでした。
■桃田はメンタルが変わっていれば…
桃田は反省して、少しずつ頑張っている。自分の力でやれる選手だから、来年、ナショナルに戻ってこられたら、しっかり話をするつもりです。
LINEでは何回か、桃田に「しっかり反省しないとダメだよ」と送ったこともありました。今年の頭くらいに、ナショナルコーチに「(桃田と)一緒に食事できないか」と相談したけど、謹慎中ということもあってできませんでした。NTTの監督からも「気持ちはありがたいけど」と言われました。5月の日本ランキングサーキットを視察したときは「カムバックおめでとう」と言葉をかけたし、7月にも少し話せましたね。「体重はどれくらい?」とか「どんなことを頑張ってたの?」とか。世界ランキングを上げて、ナショナルにカムバックできれば、大きな世界大会にも出られる。バドミントンの実力は日本で一番なので、メンタルの部分が変わっていれば、東京で金メダルのチャンスは十分にあると思います。 (あすは代表監督の待遇について)