楽天ドラ2岩見は一般入試で2校の合格蹴って予備校通い

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「確かに『慶応はAO入試というのがあるからどうだ?』とすすめたけど、まさか浪人してまで慶応を目指すとは思わなかった。野球を長く続けるためには、試合に出られず、ブランクができる浪人はしんどい。現役で大学に入って野球をやる方がいいと説得しました。でも、まったく意志を曲げない。最後は親御さんも、もう気が済むまでやれば? という感じでしたね」

 両親は浪人に猛反対。当時、親子ゲンカを繰り広げた長司さんも、今は息子を応援している。

「進路のことで息子が注目されて少し複雑ですが、指名をもらったときは内定をもらった感じでうれしかった。(楽天と)契約させてもらって、ようやく入社できたという思いですね。ここから3年間は死に物狂いでやると思うので、静かに見守ってやりたい」

 そんな長司さんは今も現役のファイアマン。今年度で定年を迎え、その任務を終えるという。仙台で特大アーチを放つ息子の勇姿を目に焼き付けることができそうだ。

▽岩見雅紀(いわみ・まさき)1994年、滋賀県大津市出身。仰木小2年のとき、軟式野球を始める。比叡山中学でも軟式で外野手兼投手。比叡山高から硬式を始め、2年春からレギュラー。高校通算47本塁打ながら甲子園出場なし。1浪を経て慶応大学に合格。2年春にリーグ戦デビューし、今秋は史上初の5試合連続本塁打。六大学の年間新記録となる12本塁打も達成し、慶大7季ぶり35度目の優勝に貢献。楽天と契約金7000万円、年俸1200万円で契約。187センチ、110キロ。右投げ右打ち。

【連載】17年ドラフト 注目選手の“家庭の事情”

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